先週は「1クラス人数」について考えました。
大学選びに直結する具体的な条件、
第2回目は
●レベル分け
です。
留学先となる大学にはいろんな留学生がいます。
はじめて中国語を勉強する人。
第2外国語で勉強してきた人。
中国語学科を卒業済みの人、などなど。
そんないろんな人が1つのクラスにいると、
大変なことになりますよね。
そのため、
留学生のクラスはレベル別に分けられます。
どんな感じかというと…
●零起点
これはその名の通り、ゼロスタートのクラスです。
ピンインや四声、発音から始めます。
●初級
ピンインや四声が終わり、
簡単な文法知識を積み上げていきます。
旅先で使う中国語レベルなら、これで十分。
●中級
ここから本格的な中国語になってきます。
複雑な文法内容も目白押し。
HSKで言えば6級を目指すレベルです。
●高級
一通りの文法内容はマスターし、
成語や、こなれた表現なども出てきます。
HSK8級およびそれ以上を目指すレベルです。
言うまでもないことですが、
レベル分けが多ければ多いほど、
自分にピッタリフィットのクラスを選べます。
ですから、いくら留学生トータルの数が多くても、
レベル数が少ない大学はアウト。
小規模でもレベル数が多い大学のほうが良いわけです。
では我々日本人、
どのクラスに入れば良いのか?
絶対に避けるべきは零起点クラスです。
なにせゼロスタートです。
しかも、日本人以外の学生もいます。
彼ら、なにせ漢字なんてまったく知りませんからね。
彼らと一緒に「川」って漢字の書き方を練習し、
「山」って漢字の意味を説明されるわけです。
まったくもって時間のムダ。
日本でちょっと頑張って勉強して、
何が何でも零起点は避けるべきです。
もう一つ。
あえて自分のレベルより低いクラスを選ぶ。
これも一つの手です。
言葉って文法知識を詰め込めば話せるようになる。
そんなもんじゃないですよね。
聞き話す、これを繰り返さないと、
知識は増えても話せるようにはなりません。
ところが、下手に高いレベルのクラスを選ぶと、
授業の予習復習で手一杯になり、
互相学習とか会話練習に回す時間がなくなる。
だったら、あえてクラスを一つ落とし、
会話練習の時間を十分に確保する。
イメージとしては、
●高校レベルの文法知識でろくに話せない
よりも、
●中3レベルの文法知識を使って意思疎通ができる
のほうが実用ツールの語学としては役に立つ。
って感じです。
さてさて、
レベル分けは多いほうが良い。
確かにその通りなんですが、
一つ大きな問題があります。
レベル分けが多い大学、
そのほとんどは留学生が多い大規模校です。
留学生が多いから、レベル分けも多くできる。
そして同時に、
留学生が多いがゆえに、1クラス人数も多くなりがちです。
逆に小規模校。
留学生が少ないから1クラス人数も少ない。
でも、
留学生が少ないがゆえに、レベル分けも少ない。
実際、1クラス人数が10人程度の大学では、
レベル分けは3段階が標準です。
1クラス人数とレベル分け。
どちらを取れば良いのか、
どのあたりで折り合いを付ければ良いのか。
非常に悩むところなんです。
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【今週のまとめ】
1) レベル数が多いほど自分に合ったクラスを選べる
2) 零起点クラスは絶対避けよう
3) 1クラス人数とレベル数は相反する条件
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